Stripe、新たな資金調達ラウンドと雇用に流動性を提供する計画を発表
サンフランシスコおよびダブリン発 — インターネット向け経済インフラを構築する Stripe は、500 億ドル (470 億ユーロ) の評価額で、65 億ドル (61 億 5,000 万ユーロ) を超えるシリーズ I の資金調達契約を締結しました。主な投資家には、Stripe の既存の株主 (Andreessen Horowitz、Baillie Gifford、Founders Fund、General Catalyst、MSD Partners、Thrive Capital) のほか、GIC、Goldman Sachs Asset and Wealth Management、Temasek などの新しい投資家が含まれます。
調達された資金は、従業員および元従業員の雇用に流動性を与え、従業員の株式報酬に関連する源泉徴収義務に対処するために使用します。結果として、シリーズ I 投資家への新株発行を相殺するために Stripe 株式の償還を行います。この資本は Stripe の事業運営のために必要とされるものではありません。
Stripe の共同創業者兼社長の John Collison は次のように述べています。「過去 12 年間、Stripe の従業員および元従業員は、世界の数百万もの企業の基盤となる経済インフラの構築を支援してきました。今回の資金調達により、彼らは自分たちが創造を支援してきた価値を引き出す機会を得られます。しかし、インターネット経済は成熟したとは言えない分野であり、今後の 12 年間に生まれるチャンスは、これまでのチャンスを凌駕するものになるでしょう。まだまだたくさんのことを発見し、創造しなければなりません。今こそ仕事に戻るときです」
エンタープライズリーダーシップとスタートアップの波から利益を得る
従来型のビジネスがオンラインへの移行を続けるにつれ、2019 年以来、Stripe のエンタープライズユーザーベースは複合的なものになり、今では Amazon、Ford、Salesforce、BMW、Maersk といった世界的大企業も含まるようになりました。同時に、Stripe は引き続きスタートアップに力強い勢いを見出しています。歴史的なスピードで会社が設立されており、Stripe Atlas では、2019 年から 2022 年までの法人起業の割合が 155% 増加しています。Stripe は、モバイルマーケットプレイス、SaaS、そして今では AI など、業界全体に波及するテクノロジーの波を、初期段階からサポートすることで利益を得ています。特に AI 業界では、OpenAI、Anthropic、Midjourney、Copy.ai、CoreWeave といった多数のユーザーを抱えています。
Thrive Capital の創業者兼 CEO である Josh Kushner 氏は次のように述べています。「Stripe の戦略は本質的に、今後数十年にわたって複雑化の一途をたどる長期的な傾向、すなわち、インターネット経済の成長や、世界で最も革新的で先見性のある企業の軌跡に結びついています。Stripe は今後もあらゆる新しいテクノロジーの流れの中心にあり続け、未来を創造する企業や製造者にとって事実上の選択肢となるでしょう。こうした理由から、私たちは 2014 年に Stripe への投資を開始し、パートナーシップを深めてきたことを誇りに思っています」
増え続ける製品ポートフォリオ
現在、100 社の企業が Stripe で毎年 10 億ドル以上の処理を行っています。世界的に優位に立つこれらの企業の内、75% は Stripe を支払い以外にも使用しており、70% 以上は Stripe を使用して国際的な業務を管理しています。
BDT & MSD Partners の共同 CEO である Gregg Lemkau 氏は次のように述べています。「Stripe は、創業者が主導する世界クラスの企業であり、耐久性のある大規模な決済ビジネスで知られています。Issuing、Billing、Tax などの新製品は、時間をかけて強力に成長を促進させる可能性を秘めています。Stripe と提携して、同社の長期的な成功をサポートできることを誇りに思います」
Goldman Sachs は、今回の契約の単独の募集代理人を務めました。また、ファイナンシャルアドバイザーは J.P. Morgan が務めました。