Thoughtworks で金融サービス責任者としてどのような役割を担っていらっしゃるのですか？

当社のチームはお客様の売上を伸ばすことに集中して取り組んでいますが、それに関連する金融サービス・保険 (FSI) セグメントにも取り組んでいます。当社が注力している業種は、自動車業界から、小売、金融サービスまで多岐にわたります。私の任務は、当社の金融ソリューションと投資慣行を成長させることです。当社の市場参入戦略とお客様へのサービス提供、それらすべてを活かして事業を成長させる方法を考えるための総合的なアプローチにも携わっています。

顧客との個人的な関係をどのように築いていますか？それは Thoughtworks の成功にどう役立っていますか？

お客様を支援すると、お客様の売上増加やコスト効率の向上につながります。私たちは積極的な傾聴と共感から始まるさまざまな方法でそうした関係を築いています。特に重視しているのは、お客様のニーズ、懸念、目標を理解することです。

また、各企業に合わせてカスタマイズした戦略とソリューションも構築しています。たとえば、当社は自動車業界の大手企業 Mercedes-Benz が営業とビジネスのトランスフォーメーションを目的としてクラウドプラットフォームを構築できるように支援した経験があります。また、資産管理・資産処分のグローバル企業である Ritchie Bros. の最新化とデジタル化を加速させる支援もしました。

当社はデータメッシュの専門知識を活用し、世界最大規模の医療会社 Roche がデータメッシュを導入する際にも支援しました。さらに、データメッシュを通じて、ITV のデジタルとデータ主導型の目標も支援しています。また、短期的な利得ではなく長期的な成功を優先した明確なロードマップを作り、クライアントへの長期的な取り組みに力を注いでいます。

デジタル化に関して顧客はどのような課題に直面していますか？

当社のお客様はさらにコスト効率よく事業を運営しながら、できるだけ速やかに市場に参入したいと考えています。戦略的なビジネス成果の達成に最適なインフラを利用し、競合他社を上回ることを望んでいます。しかし、最適なテクノロジーに正しく投資していなかったり、レガシーのインフラ、スキルセット、プロセス、文化などが複雑に築かれていたりするため、そのスピードには限りがあります。

Thoughtworks が支援する際は、データの力を活用して新たなインサイトを獲得し、クライアントの戦略に沿って機能するソフトウェアを実装しています。また、すでにかなりの収益規模で事業を運営している企業に対しては、優れたデジタル製品とデジタル体験の設計と構築も支援しています。

Thoughtworks ではAI をどのように活用してさまざまな業種の組織の効率化を支援しているのですか？

Thoughtworks は AI を総合的な人間中心の観点から見ており、ビジネス価値を高める推進要因だと捉えています。AI を利用すれば、収益と資産を最適化したいと考えている企業のために、当社がデータインサイトのキュレーションを自動化し、価値あるインサイトを生み出すことができます。また、最新の人材戦略や変革管理のアプローチも支援しています。関係者が共通の目的に向けて意識を合わせられるよう、インクルーシブで前向きな方法で職場環境自体を進化させることができるようにしています。

たとえば、ライフサイエンス企業に対しての場合、当社はその企業がデータメッシュパラダイムを利用すれば、データプラットフォームを使った新たなデータ分析とインサイトを利用して、どのようにデータを活用して新たな創薬の機会を開けるかがわかります。その新薬は、かつてないほどスピーディーに低コストで市場に投入できます。このテクノロジーが当社とお客様の双方にどのようなメリットがあるかを目の当たりにすることはすばらしいことです。

Thoughtworks は顧客からの信頼をどのように築いて維持していますか？

信頼は Thoughtworks にとって最優先すべき重要事項です。当社は、クライアントから日常業務のあらゆる場面に関わる戦略的パートナーと見なしていただけるようなアプローチを取っています。クライアントからは、事業の成功を支援する破壊的思考力と革新的なテクノロジーをもたらす存在だと信頼していただいています。

関係が始まった初期から、当社は業務委託されたプロセス全体でお客様と密に連携することを明確に示します。当社は、お客様に頼っていただくのではなく、お客様の能力開発と文化の変革を行うという信念を持っています。

顧客体験を向上させるうえで Stripe 製品はどのように役立ちましたか？

Stripe と提携したことは全員にとって大きなメリットがありました。たとえば、当社にはオンラインの中古車販売プラットフォームのクライアントがいらっしゃいますが、銀行手数料の業務コストを削減したいと考えていました。そこで、そのプラットフォームに Stripe を導入することにしました。手数料が安く、はるかに多くのオートメーション (返金など) が可能になるからです。オートメーションによって、プラットフォームの効率をさらに改善でき、 納期も短縮されます。取引あたり 90% のコスト削減につながりました。Stripe を利用したことで、このクライアントは超高速で安全な、手間のかからない決済をユーザーに提供できるようになったのです。また、Stripe ではさまざまなオートメーションが可能であるため、さらなる社内の効率化を実現できます。

Thoughtworks のこれまでの実績全体から見て、決済体験はどの程度不可欠な要素だといえるでしょうか？

消費者の期待の高まりに応える必要からデジタル決済の導入に至った場合もありますが、それによって企業に新しいビジネスモデルとビジネスチャンスももたらされました。お客様からの基準が驚くほど高くなったため、規制や消費者のプライバシー権を尊重しながらスピーディーで便利な体験を提供できる企業が報われ、そうでない企業は顧客基盤を失うリスクがあります。

Thoughtworks と連携して最新のデジタルビジネス戦略を採用した財務部門責任者は、ビジネスの需要に対応できないという課題や、意思決定に使えるリアルタイムデータがないという問題、複雑すぎるという問題、支出と ROI の比率が見合わないという問題を解決できます。Stripe を活用した Thoughtworks の財務業務最新化フレームワークはこのような問題に直接対処し、効率性と有効性を高めます。

Thoughtworks は Stripe の収益と財務処理を自動化する製品を活用して、クライアントが業務の効率化とキャッシュフローの改善を行えるよう支援しています。クライアントからは、Stripe を導入したことでよい効果があったという声が寄せられており、特に決済プロセスの簡素化、開発期間の短縮、セキュリティの拡充や不正使用対策の強化の点で有効性が高く、最終的にビジネスの成長が後押しされたと強調していらっしゃいます。