Trustap、見知らぬ人との取引に安心を提供

どのようなスポーツファンであっても、試合の開始前にスタジアムの外で見知らぬ人から前売りチケットの受け取りを待つのは嫌なものです。Conor Lyden 氏は何度もだまされた経験から、何とかしなければという思いを抱き、見知らぬ人々やビジネスを相手に安全に売買を行う方法として、Trustap を構築しました。

Trustap は、オンラインや対面での取引を行う際に、詐欺にあうリスクをなくすエスクロースタイルのプラットフォームです。売上は、買い手が手元に届けられた商品に満足するか、または、苦情申し立て期間の 24 時間が経過するまで、保留されます。

オンラインと対面で信頼を構築

Trustap は、アイルランドのコーク大学が提供する IGNITE スタートアップ育成プログラムを通じて 2017 年に設立され、現在は 130 カ国以上で事業を展開しています。現在でもコークに拠点を置く同社は、書籍販売から航空機販売まで、あらゆるビジネスをサポートしています。2022 年には、アメリカの大学の独占パートナーとして、フットボールとバスケットボールの試合チケットの販売サポートを開始しました。

Trustap は堅牢なユーザー登録プロセスを基盤にしているため、売り手と買い手は安心して取引することできます。プラットフォームは新規市場への進出に伴い、Stripe IdentityRadar を使用して、不正使用者を水際で防いでいます。

Lyden 氏は次のように述べています。「弊社の認証率は 3 倍以上増加し、偽陽性率も 20%改善しました」

困難な時期に成長

景気の悪化が進んでいるにもかかわらず、Trustap の取引額はこの数年で増加しました。Lyden 氏は増加要因について、価格に敏感な消費者が、新品よりも中古品を選び、不用品を処分してお金に換えようとしているためと分析しています。

同氏は次のように述べています。「歴史的に見ても、景気が後退しているときは循環型経済が成長するものであり、弊社はこれを大きな機会と捉えています」

Trustap は、景気低迷に加え、変化しつつある消費者性向を、グローバル展開のチャンスと考えています。 年内にはマレーシア最大のクラシファイドマーケットプレイスである Mudah.my との提携を開始します。信頼は世界共通のものであり、信頼を確立するには現地の習慣に配慮する必要があることを認識している同社は、Stripe Payment Element を使用して、Financial Process Exchange (FPX) のようなマレーシアで普及している決済手段を提供する予定です。

Lyden 氏は次のように述べています。「世界の様々な国に進出できることを大変嬉しく思います。Stripe がそれをしっかりサポートしてくれることを確信しています」