Accenture: 決済と金融オートメーションの未来を語る

Accenture はデジタル、クラウド、セキュリティや、その他の重要な分野で優れた能力を持つグローバルプロフェッショナルサービス企業です。Accenture の 70 万人を超える従業員が 120 カ国以上で 40 を超える業界のクライアントを支援しています。同社は戦略、テクノロジー、オペレーション、デジタルマーケティングに関するコンサルティングを手がけています。

Accenture の決済部門グローバル責任者を務める Sulabh Agarwal 氏に、企業向け決済の現状と、Accenture の世界中のクライアントのプロジェクトにおいて Stripe がどのように役立っているのかについてお話を伺いました。

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決済部門グローバル責任者としてどのような責任を担っていらっしゃいますか?

私は 5,000 人の決済アドバイザーとテクノロジースペシャリストで構成されているグローバルチームを監督しています。チームの戦略、コンサルティング、実施能力のおかげで、当社のクライアントは業界の最先端に立っています。クライアントの観点から見ると、決済の分野は非常に急速に変化しています。流行、方式、カスタマーエクスペリエンスに至るまですべてが進化しています。

決済が単なる取引以上のものになったこともその一面です。 決済はより充実したデータや、クライアントの成長に役立つインサイトを運んで伝達する手段になりました。大量のオンライン取引や新しい決済手段へのアクセスが全体的に増えており、そのことがクライアントにとっては、Accenture の支援を受けながら自社のデジタル機能と Fintech 機能をアップグレードするきっかけになっています。

どのようなタイプのビジネスを支援していらっしゃるのですか?

私のチームは決済のイノベーションと変革に関して多様な業界を支援しており、送受金方法の変革を求めている、金融サービス、公共部門、小売業者、電気通信事業者、マーケットプレイスやプラットフォーム、市場の中核インフラなどの組織と積極的に提携しています。私たちはこのような組織の決済プロセスの改善に取り組み、回収が完了するまでの期間の早さや、各取引を円滑にするセキュリティメカニズムなどを改善しています。

Accenture のクライアントは自社の全体的な企業戦略に関連して決済をどのように考えているのでしょうか?

決済は、Accenture の金融サービスのクライアントとその顧客とのインタラクションポイントであり、その業界を超えた当社との関係の中核を成すものでもあります。多くの企業にとって決済はエントリーポイントになっています。顧客の決済体験が良くないと印象に強く残り、売上の損失やロイヤリティの低下につながります。プラットフォームやその他のタイプのビジネスでは、長期的に見ると最終損益が大きく損なわれかねません。

Accenture のお客様の場合、バックオフィスの財務管理はどのように進化していますか?

現在、非常に多くの企業がファイナンストランスフォーメーションに取り組んでいます。その進化の一環として、それらの企業はストレートスループロセッシング (STP) の最適な構築方法を検討しています。STP とは、人手を介した紙ベースの決済をなくす、自動化された電子的な処理です。それを達成するために、 企業はさらにシームレスなエンドツーエンドの取引処理を構築中です。多くのクライアントは近年発生している地政学上の衝突によってサプライチェーンで生じるさまざまなリスクを管理してヘッジすることを目指しています。こうしたことは、流動性プールなどの財務の管理方法に影響します。

中心的な役割を果たしているのはテクノロジーです。 クライアントは開発者向け API を利用して財務ダッシュボードの操作やダッシュボードとの情報交換を行い、リアルタイムのインサイトを得られるようになりました。財務管理はますます複雑になりました。しかし、そのすべてを効率化して管理できるオートメーションテクノロジーによって業界は恩恵を得ています。

決済のイノベーションへの需要が特に見られる業界はどこでしょうか?

コロナ禍によって市場が劇的に変化しました。あらゆる業界の企業がほぼ一夜にしてデジタル化を迫られ、これまでと同じペースで変革するわけにはいかなくなりました。決済のデジタル化については今なおさまざまな業界で多くの取り組みが行われていて、根強い需要もあります。 しかし、多くの企業はその変革の資金を調達するのに苦労しています。これまでデジタル化が進んでおらず変化が遅かった業界もそうです。たとえば、保険業界は変革を迫る圧力が強まっていると感じています。

電気通信業界は常に積極的に取り組んできました。この業界の企業は独自の決済製品を構築しています。発展途上の多くの市場で展開されているデジタルウォレットなどがその一例です。電気通信業界と自動車業界は M2M (Machine-to-Machine) 決済に大きく移行しつつあります。M2M 決済とは人間の介入が不要なデジタルウォレットを介した自動取引です。このようなイノベーションによってこれらの業界の根本から変革が進んでいます。

Stripe と Accenture が共同で支援している、保険、メディア、消費財、自動車、旅行、E-コマースの各業界で決済のイノベーションはどのように展開されていますか?

Stripe の最新の総合的な決済ソリューションを利用することで、クライアントは取引をエンドツーエンドに可視化したり、グローバル展開してクライアントにサービスを提供したり、製品間のシームレスなインターフェイスを構築したりするなどのことが可能になりました。Stripe と協力しながら、当社が培った戦略、コンサルティング、実施に関するノウハウをさまざまな業界にお伝えすることを目指しています。

たとえば、Accenture には NewsPage というソリューションがあります。これは消費財企業の販売と流通のパフォーマンスが向上するソリューションです。消費者のトレンド、二次的需要、サプライチェーン管理のシグナルを確認できる統合ビューを提供し、販路開拓業務を効率化できるよう支援します。東南アジアで大きな課題となっているのは、現金での回収がまだ行われていて、その件数が多いことです。当社はこのような回収をデジタル化して処理コストを低減し、回収効率を向上させるために、Stripe と協力して積極的に取り組んでいます。

Stripe が Accenture の金融インフラを支える最大の機会はどこにあると思いますか?

Stripe が大企業にも事業を拡大することを期待しています。Accenture は Stripe と協力してさまざまなエンタープライズプラットフォームの問題を解決し、シームレスな取引と管理の行き届いたグローバル決済体験を実現できるように取り組んでいます。Stripe と Accenture が協力すれば、クライアントが抱える決済の問題を解決し、企業全体の改革を支援できるのです。

シンプルな料金体系

手数料によるわかりやすくシンプルな料金。 初期費用や月額費用の固定費はありません。

簡単に導入開始

わずか 10 分程度で Stripe に登録し利用開始できます