Ticket Tailor が Stripe を利用して最小限の労力でグローバル展開した方法

Ticket Tailor はイギリスに本社を置くイベントチケット販売プラットフォームであり、あらゆる種類のイベントのチケットをオンラインで簡単かつ手頃な価格で販売できるようにしています。 世界最大の独立系チケット販売プラットフォームとして、これまでに 184 カ国、8 万人のイベント主催者に利用され、3,000 万枚のチケットを販売しています。

使用製品

    Elements
    Link
    Terminal
    Connect
    Payments
ヨーロッパ
プラットフォーム

課題

2010 年の設立以来、Ticket Tailor が信念としてきたのは、世の中をより良くする上で企業は重要な役割を担っているということです。同社は、B Corp の認証を受けているカーボンニュートラルな企業であり、チケット 1 枚販売するごとに 1.3 セント (1 ペンス) を気候変動に取り組む慈善団体に寄付しています。

Ticket Tailor の創立者兼 CEO の Jonny White 氏は、次のように述べています。「当社のビジョンは『目的に沿った成長』です。成長を通じて人々と地球にプラスの影響を与えることを目指しています。そのため、チケットの販売枚数が増えるほど、当社が与える影響力も大きくなります。影響が及ぶ対象は、当社の利用者、チーム、地球、コミュニティなどさまざまです」

事業の拡大と、米国を中心とした新しい市場へのさらなる進出は、同社の今年の最優先課題です。2022 年には、Ticket Tailor のプラットフォームは 1 万 3,000 以上のボックスオフィスで使用され、1,000 万枚のチケットを販売しました。White 氏は、こうした急成長期はビジネスにとって活気に満ちた時期である一方、困難も伴い、特に決済はチケット販売における最も複雑な曲面だと考えています。

解決策

Ticket Tailor は 184 カ国に抱えているイベント主催者の数は 8 万。多様な利用者にその地域に適したスムーズな支払い体験を提供するために Stripe を選択しました。また、慈善団体などコスト意識の高い利用者も多いため、決済処理手数料を低く抑えることができることは重要でした。

意図的にチームの規模を小さく抑えている Ticket Tailor が必要としていたのは、導入とメンテナンスが容易で、大規模なエンジニアリング作業を必要とせず、ビジネスに合わせて拡張できる決済パートナーです。Stripe のように 99.999% の稼働時間を誇る信頼できるパートナーも必要でした。

White 氏は次のように述べています。「Stripe の信頼性は非常に高く、これは当社にとって非常に重要なことです。秒単位で取引が行われているため、何か不具合があると、お客様を失望させ、カスタマーサポートチームにも負担がかかります」

最小限のエンジニアリング作業で、新規ユーザーのアカウント登録を数分で

Ticket Tailor は、顧客体験の中で最も離脱者が多かったのが、決済のためのアカウント登録の最中であることを発見しました。

まず、Connect を使用して、自社のプラットフォームに決済機能を導入し、アカウント登録プロセスをシンプルにしました。Stripe が提供するアカウント登録を利用することで、Ticket Tailor のユーザーは、数分で利用を開始できます。ペイメントファシリテーションに通常必要とされるような初期費用や開発時間はかかりません。

White 氏は、「2014 年当時でさえ、Connect の導入が他の決済プロバイダーと比較して簡単だったことも、Connect を選んだ主な動機でした」と述べ、機能の実装に要したエンジニアは 1 人だけだったとも明かしました。

決済管理にかかる手間や時間を削減できることも、Connect を使用する主な利点の 1 つです。White 氏は次のように述べています。「Stripe の Payment Element を利用すると、決済データが Stripe に保存されるため、お客様の決済データを自社のサーバーに保持しなくて済み、PCI 準拠が簡単になります。不正使用検知ツールも利用しているので、さらに便利で、大きな安心感が得られています。コンプライアンスと不正使用のためのフルタイムのスタッフ 1 人分の経費を節約できていると言えるでしょう」

ノーコードで決済の最適化とグローバル展開を実現

Ticket Tailor は、大規模なエンジニアリング作業をすることなく、新市場への進出を加速するために、Stripe の最適化された決済プロダクトを採用。これには、Payment Element、コンバージョンを増やすために動的に表示される複数の決済手段、素早く決済を行えるようにする Stripe の Link が含まれています。Link は、初めての購入時に顧客の決済情報を保存し、Link に対応しているサイトでの次回以降の購入時にカード情報と配送先住所が自動入力されるようにします。チケット購入者はすべて、Ticket Tailor でアカウントを作成せずにゲストとして購入するため、リピート購入は複雑で時間がかかります。

Link を有効にすると、利用者は決済情報を保存でき、次回購入時に決済情報が自動的に入力されるため、支払いがスピーディーになります。Stripe の分析によれば、Link を使用すると、決済のコンバージョン率が統計的に有意に増加しました。Ticket Tailor の全購入の 12% で Link が使用され、8% は Link を利用したリピーターでした。

White 氏は次のように述べています。「Link の実装はとても簡単で、すべての利用者に対して自動的に有効にすることもできました。利用者にとって便利になることですから、Link を導入しない手はないでしょう」

Ticket Tailor は 40 の決済手段に対応できるようになりましたが、追加の導入作業は一切必要ありませんでした。iDEAL、giropay、EPS、Bancontact などの現地の決済手段だけでなく、Apple Pay、Android Pay、Google Pay などの一般的なウォレット決済手段も簡単に有効にできるようになりました。

White 氏は次のように述べています。「現地の決済手段に対応できるようになったことが、グローバル展開に役立ちました。大変な作業を Stripe がすべて裏でやってくれるのです。特定の地域への投資を増やす際、現地の決済手段が障害となることはもうありません」

すべてのチャネルで決済を統一し、より多くの顧客にリーチを広げる

2022 年には、1 万 3,000 を超えるボックスオフィスで対面販売に Ticket Tailor を使用。ボックスオフィスは、同社のプラットフォームの最大かつ最も重要な利用者の一部です。

White 氏は次のように述べています。「当社はアグリツーリズムの分野に力を入れており、この分野の利用者にとっては対面販売できることが不可欠です。すべてのプラットフォームが、オンラインとオフラインの販売に対応した決済スタックを備えているわけではないので、それを提供できることが当社にとって強力な価値提案となっています」

Terminal を 1 度導入すれば、Ticket Tailor の利用者は決済スタックを統合して、オンラインとオフラインのすべての購入を 1 カ所で管理できるようになります。これによりレポート作成と消し込みが簡単になり、ユーザー体験が向上します。Terminal は、Stripe Payments、Connect、Billing ともスムーズに連携します。

Ticket Tailor は、Terminal を導入後、18 の販売店で対面販売のチケット 9,078 枚、合計 16 万ドル超の売上を記録したことを確認しました。

結果

Ticket Tailor がベルギーとオランダに進出した際、現地で普及している決済手段の iDEAL と Bancontact をノーコードで簡単に有効にできました。

White 氏は次のように述べています。「これらの市場で現地の決済手段を導入してから、12 カ月で登録者数が倍増しました。オンライン決済フォームなので、ストレスのないスムーズな顧客体験を実現できています。各イベント主催者のページに合わせて Payment Element をカスタム設定できます」

このプラットフォームは、 1,500 万枚のチケット販売目標に向けて既に進んでおり、2023 年にはさらに 50% の成長を見込んでいます。2022 年には、Connect での処理額が 2 億 6,400 万ドルに到達。10 月には、わずか 1 カ月で 100 万枚のチケットを販売しました。

White 氏は次のように述べています。「決済はとても複雑ですが、企業には他にやることがたくさんあるでしょう。Stripe は、決済に関連するすべてのことをシンプルにしてくれます」

シンプルな料金体系

手数料によるわかりやすくシンプルな料金。 初期費用や月額費用の固定費はありません。

簡単に導入開始

わずか 10 分程度で Stripe に登録し利用開始できます