課題

Donorbox は、非営利団体向けに、オンラインの寄付金集め、規制へのコンプライアンスの負担軽減、不正使用からの保護のための一体型プラットフォームの提供を目的として創設されました。非営利団体の多くは、細々とした組織運営をしています。このため、決済テクノロジーの管理や、複雑な報告書作成の要件、そして税金申告用の領収書の配布といった作業すべてに貴重なリソースが割かれてしまいます。また、詐欺師は、リソースが限られている組織をよく利用して、盗んだクレジットカードをカードテスティングするため、非営利団体は詐欺師に狙われやすい対象でもあります。

「非営利団体は細々としたチームで運営しているため、限られたリソースをコンプライアンス、報告書作成業務、不正使用への対応に費やすことは、大きな効果をもたらす能力を損なうことに他なりません。」 (Donorbox の創業者、Charles Zhang 氏)

Donorbox は、優れた仕事をするために寄付金に頼らざるを得ない非営利団体のために、これらの課題の解決に乗り出しました。同社は、Stripe の使いやすさ、わかりやすいコード、参考になるドキュメントを勧めるオンラインでの好意的なクチコミを読み、変革への取り組みを決意しました。

解決策

Donorbox は、堅牢なレポート作成機能や不正使用防止機能に加えて、よりスムーズに操作できる決済機能を顧客に提供することを目指しました。同社は、非営利団体と寄付者の決済操作全体を簡素化するために、Stripe Elements を選択しました。また、Donorbox の既存のプラットフォームへのシームレスな連携を促進し、Donorbox の規制に関する負担を軽減するために Stripe Connect を、正当な寄付者の手間を増やすことなく、不正使用を検出して阻止するために Stripe Radar を選択しました。

「非営利団体が成功するには、寄付者にスムーズな決済フローを提供することが不可欠です。リアルタイムの確認や自動カード更新機能を備えた Stripe Elementsは、その堅牢性によって寄付者に素晴らしい機能を提供し、継続的な寄付を促しています。」 (Zhang 氏)

結果

Stripe を採用することで、Donorbox は、同社の小規模ながらも機敏な開発チームがユーザー体験を向上させ、支払い処理を最適化し、不正使用による損失を大幅に削減すると同時に、40 カ国以上に展開することができました。

定期的な寄付の損失を 30% 以上削減

Stripe の使いやすいサービスによって、Donorbox は効率的なユーザー体験を迅速に展開することができただけではなく、セキュリティを向上させ、継続的な成長と拡大を実現しました。

寄付者に素早く簡単な操作性を提供することは、集める寄付金を最大化するうえで重要です。Stripe は、そのための障害を取り除けるように、寄付者のデータを事前入力し、リアルタイムで支払いを検証します。定期的な寄付については、Stripe の自動カード更新機能で支払いが拒否されることがなくなるため、寄付者はカードが切り替わっても寄付を継続できます。また、Stripe と Plaid の連携によって、非営利団体は多額の寄付や組織的な寄付による ACH 支払いも簡単に受け入れられます。

「Stripe の自動カード更新機能のような一見小さな最適化も、定期的な寄付を頼りにしている多くの非営利団体にとっては非常に重要です。自動カード更新機能だけでも、収入の損失を 30% 以上削減できています。」 (Zhang 氏)

発生頻度の高い市場において不正使用を 80% 削減

犯罪者は、非営利団体をカードテスティングの標的にすることが多く、これによって、多額の損失が発生するだけではなく、正当な寄付者が意図せずに拒否されることにもなります。Stripe Radar は、機械学習を使用して不正使用を検出および阻止し、Donorbox の非営利顧客が本物の寄付を継続できるようにします。小規模な非営利団体は多くの場合、何百件ものチャージバックと不正な支払いのせいで、持ちこたえるのに必死です。Radar を使用することで、Donorbox は不正行使用の 80％ 以上の削減を実現しています。

簡単な決済インフラによって、少ない開発作業で提供機能を拡大

Stripe Connect は、寄付金を短時間で非営利団体に届けると同時に、Donorbox のコンプライアンスや規制の負担を取り除く決済ファシリテーターとして機能します。また、Stripe のグローバル機能によって、国際的なペイメントプロバイダーとの連携が容易であるため、Donorbox は世界各地への迅速な展開を実現しています。

「Stripe が提供する決済サービスは、簡単に連携できるため、より多くの非営利団体により多くの利益を迅速に提供することができます。」 (Zhang 氏)