Oddle が Stripe を活用してアジアの飲食業界を復活させた方法

オンライン注文プラットフォーム Oddle が、Stripe Payments と Stripe Connect を基盤に、新型コロナウイルスのロックダウン下で飲食店を支援しました。

2014 年、3 人のレストラン経営者が集まり、アジアの飲食 (F&B) 業界を近代化するためのサステナブルなエコシステムを構想したことから Oddle が生まれました。Oddle は Stripe Payments と Stripe Connect を基盤とし、アジア 10 カ国以上で、ミシュランの星付きレストランから地元の屋台まで、3,000 以上の飲食ビジネスに利用されるプラットフォームにまで成長しました。

Oddle のソリューションは、飲食業界が新型コロナウイルスによって大きな打撃を受けると、「あると便利なもの」から「欠かせないもの」に変わりました。特に、2021 年にそれが明らかとなりました。何度も発生する感染の波と新しい変異株によって、マレーシア、シンガポール、香港で飲食店の入店規制が繰り返されました。営業を再開しようとしていたレストランも、またすぐに店を閉めなければならず、新たな収入源を見つけることが急務でした。

そこでレストラン経営者は Oddle に目を向けました。Oddle を利用することで、すぐにデジタル店舗を立ち上げ、注文を管理し、オンライン注文の代金を回収し、デリバリーを始めることができたのです。飲食業界ではキャッシュフローが重要であり、管理業務に時間を取られるとビジネスの継続が危うくなります。そのような業界において、Oddle は Stripe を導入することで、柔軟性、効率性、安心感だけでなく、飲食ビジネスに別の収入源という貴重なリソースを提供できるようになりました。

アジアのレストランを一晩でオンライン化

レストラン経営者が探し求めていたのは、ライフラインでした。2021 年 5 月だけでも、Oddle のプラットフォームに新規登録したシンガポールのレストランの数は、店内飲食が許可されていた年初に比べて 10 倍増えました。

Oddle と Stripe を導入すれば、レストランは最短 24 時間でオンライン化して、食事のデリバリーを開始することができます。ミシュランの星付きレストランである Burnt Ends や Summer Pavilion、ローカルレストランの Keng Eng Kee Seafood、Swee Choon Tim Sum Restaurant は、オンライン化や仕入れ、デリバリーの統合に時間をかけることなく、最も必要なときに新しい収入源を迅速にシームレスに増やすことができました。

即時の入金でライフラインをサポート

レストラン経営者にとっては、毎日必要な新鮮な食材を購入するために、安定したキャッシュフローを確保することも重要な課題でした。Oddle は、この問題に対処するため、Stripe Connect を使用して、利用客の支払いが正確、確実、安全に正しくレストランに入金されるようにしました。

Oddle のチーフレベニューオフィサーである Alan Goh(アラン・ゴー)氏は次のように述べています。「レストランパートナーに迅速に支払いができるかどうかが重要です。利益率が低い飲食業界では、十分なキャッシュフローが必要です。企業は、この新しく重要な収入源から利益を得るために、即時に資金を手に入れる必要があります。特に、コロナ禍でもたらされた問題に対処しなければならない現在の状況ではなおさらです」

消費者はさまざまな種類の食事を自宅でとるようになりましたが、Oddle は Stripe との連携により、潜在的な顧客層を広げ、従来オフラインだった業界にデジタル収入源を構築し、顧客の今後のビジネスの発展を支援することができるようになりました。飲食店にとっては、まったく新しい収入源となり、いずれ店舗営業を再開する際にも、レストランの経営は店舗のテーブルの数に縛られることがなくなります。